2015年3月3日火曜日

津田さんのこの回答が好き

■Q2 私はある精神疾患を患っており、長年精神科に通院しております。カウンセリングも受けています。先日、そのカウンセリング中に、「どうして私はこんなに自己肯定感が低いのだろうか?」「どうして私はこんなに自分に自信がないのだろうか?」という自身の“人生の課題”に気づきました。どうしたら自分自身に自信がもてるようになると思いますか?
□A2 僕自身もあまり自身や自己肯定感には薄い人生を歩んできました。学校の勉強やスポーツで一番を取った経験などはないですし、大学も一浪して入学、留年も一年してますし、就職活動も失敗しました。何とかライターの世界に入っていろいろな同年代のすごい人を取材していると、自分はなんてちっぽけな存在なんだと思わされることばかりでした。そんななか、なぜいまのようなことができているのかといえば、仕事として同じことを繰り返してこれたということなんだと思います。優れた人と比較したときに自分は決して敵わないけど、その人が優れているとほかの人に伝えることはできる。それは、劣っている自分が優れた人に貢献できる、自分にしかできないことじゃないかと。ある時期からそう思うようになり、そこから気が楽になったような気がします。どんなことでも長く続けられたこと、続けたことは自分の血や骨になっている。それはたいてい後から気づくものなんですよね。だからまずは1年でもいいから通して続けられる、好きなことを見つけてそれを続けてみるというのが、自信を持つための第一歩になるんじゃないかと思います。「ほかのことでは議論とかできないけど、自分が思い入れのあるこのことについてだけでは何かきちんと自信を持って意見を言える」というポイントを見つけることができれば、それがどんどん横に広がっていって、自分自身の肯定感につながっていくと思います。焦らず頑張ってください。
津田マガ 2015.2.6(vol.153)より

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