2014年9月29日月曜日

北小路功光の歌

つまづきて ふり返る道に何もなし
わが来しあとを うす日さしをり

「武相荘だより」より。

北小路功光さんは公家だが、5歳で母から捨てられ、歌で大成功するでもなく、苦難の生活を強いられた方。
それでも、公家が往々にしておちいるような、いやしい根性はみじんも見せなかった。とって、むなしい虚勢をはるわけでもない。与えられた運命に、素直に順応しているといった風で、だから私(白州正子さん)も安心してつき合うことができたのである。
こんな方に頭が下がる。

0 件のコメント:

コメントを投稿